マルチを終えたあと。
操作を止めた瞬間に、
どっと重たい疲れが残る夜がある。
モンスターは倒した。
大きなミスもしていない。
進行としては、たぶん問題ない。
それなのに、
心の奥だけが、妙に消耗している。
「今日は楽しかったな」より先に、
「なんか疲れたな」が出てくる。
俺も、
何度もこの感覚を繰り返してきた。
原因が分からないうちは、
ついこう考えてしまう。
マルチって、やっぱ向いてないのかも。
でも、長く狩りを続けてきて、
自分の疲れ方をよく観察してみると、
はっきりしてきたことがある。
この消耗は、
モンスターの強さでも、
立ち回りの難しさでもなかった。
狩りそのものじゃなく、
人に集中しすぎている疲れだった。
誰が被弾したか。
空気は荒れていないか。
自分の動き、どう見られただろうか。
そういう“人に向いた意識”が、
クエスト中ずっと張りついている。
操作はできているのに、
頭のどこかが、
ずっと別の仕事をしている感覚。
それは、
集中しているようで、
実はかなり消耗が激しい状態だ。
この記事でわかること
- マルチで「妙に疲れる」本当の原因
- 人に意識が向きすぎると起きる心の動き
- 集中先を戻すだけで、狩りが軽くなる考え方
ここから先では、
「もっと気楽になれ」とか、
「人を気にするな」みたいな話はしない。
そんな切り替えが簡単なら、
そもそも疲れていない。
ただ、
自分の意識がどこに向いているかを、
一度だけ、一緒に整理してみよう。
見る場所が少し変わるだけで、
マルチの重さは、
驚くほど変わることがある。
マルチ中、あなたはどこを見ている?

マルチが終わったあとに、
どっと疲れが出る人ほど、
実は、狩りの最中に見ている場所がある。
モンスターの動きより先に、
無意識に視線が向いてしまうもの。
-
味方の体力ゲージが、
どのタイミングで減ったか -
被弾や乙が出た瞬間、
空気が変わらなかったか -
今の自分の動き、
誰かにどう見られただろうか
俺も昔は、
ほとんどこれを無意識でやっていた。
狩りをしているつもりで、
実際は、
常に人を観察し続けている状態だった。
それは、
周りを見られているという意味では、
決して悪い癖じゃない。
でも、この視線が長く続くと、
集中の質が変わってくる。
目の前の獣より、
目に見えない「人の反応」を追っている。
人の反応は、
正解がない。
どこまで見ても、終わらない。
だから、
知らないうちに、
神経だけが削れていく。
人を見続ける狩りは、
どんな強敵より、ずっと疲れる。
マルチで消耗しやすい人は、
弱いわけでも、向いていないわけでもない。
ただ、
見る場所が、
少し人側に寄りすぎているだけだ。
このあとで、
その視線を、
どう戻せばいいかを話していこう。

疲れるのは、情報量が多すぎるから
マルチの狩りは、
冷静に考えると、
もともと処理する情報がとんでもなく多い。
モンスターの動きだけでも、
攻撃予備動作、射程、タイミング、
立て直しの隙を読む必要がある。
それに加えて、
自分の位置取り、
回避の判断、
スキルやアイテムの管理。
さらにマルチになると、
視界に入ってくるものが一気に増える。
- モンスターの挙動とヘイトの向き
- 自分の立ち位置と次の一手
- 仲間3人の体力・状態・動き
- その場の空気、期待、評価されているかもしれないという想像
これだけでも十分なのに、
真面目な人ほど、
ここにもう一つ載せてしまう。
「今、みんなはどう感じているだろう」
人の感情は、
目に見えないし、
正解もない。
それをリアルタイムで推測し続けると、
脳は簡単に限界を超える。
疲れている原因は、
集中力の不足じゃない。
処理しようとしている情報が、多すぎるだけだ。
「ちゃんとやろう」とする人ほど、
すべてを同時に抱え込もうとする。
だから、
クエストが終わった瞬間に、
反動みたいに力が抜ける。
人見疲れが出ているサイン
-
狩りが終わったあと、
一気に無気力になる -
討伐できたのに、
達成感がほとんど残らない -
「次どうする?」と聞かれると、
返事を考えるだけで疲れる
もしこれに心当たりがあるなら、
それは弱さじゃない。
ただ、
真面目に、
全部を受け止めすぎただけだ。
次は、
この情報量をどう減らすか。
どこに集中を戻せばいいかを、
話していこう。

集中先を戻すだけで、狩りは軽くなる
マルチで感じる重さに、
大げさな対策は要らない。
スキル構成を見直すとか、
立ち回りを研究し直すとか、
そういう話じゃない。
ただ一つ、
集中の置き場所を戻すだけでいい。
人を見るのをやめて、
獣を見る。
俺自身、
マルチで疲れていた時期は、
ずっと無意識に人を追っていた。
誰が被弾したか。
今の動き、どう思われただろうか。
空気、変わってないか。
それをやめて、
意識的に見るものを絞った。
- 次に来る攻撃の予備動作だけを見る
- 今、自分が立っている位置だけを確認する
-
一振り一振り、
当てにいく動作そのものに集中する
たったこれだけで、
頭の中が、驚くほど静かになる。
他人の評価は、
想像すればするほど増えていく。
しかも、正解はない。
だから、
そこに意識を向け続けると、
どんなに上手く立ち回っても、
心は休まらない。
コントロールできないものに、
集中しない。
視線を、
自分の操作と、
目の前の獣に戻す。
それは、
逃げでも、
無関心でもない。
自分の集中力を、
一番意味のある場所に、
置き直しているだけだ。
狩りを楽にする最短ルートは、
視線を増やすことじゃない。
減らすことだ。
見るものが減ると、
判断が速くなる。
判断が速くなると、
被弾が減る。
そうやって、
狩りは、
自然と軽くなっていく。
上手くなろうとしなくていい。
ただ、
見る場所を戻せばいい。
それだけで、
マルチは、
ちゃんと呼吸できる場所に戻る。

どうしても人が気になるときの逃げ道
視線を戻そうとしても、
どうしても人が気になる夜はある。
空気の変化が引っかかる。
誰かの動きが目に入って離れない。
頭の片隅で、ずっと人の存在が鳴っている。
そういう日は、
無理に「平気な自分」を続けなくていい。
集中できない自分を、
矯正しなくていい。
俺がよく使う逃げ道は、
だいたいこの辺だ。
-
今日は、
最初から「1クエだけ」と決めて終わる -
火力を追わず、
回復や粉塵などの支援役に徹する -
思い切って、
ソロに切り替える
どれも、
前に進むための選択じゃない。
でも、
だからこそ意味がある。
集中が乱れている状態で、
無理にマルチを続けると、
狩りそのものが、
どんどん重くなっていく。
それを避けるために、
あらかじめ距離を取る。
それは後退じゃない。
集中を守るための判断だ。
「今日はここまで」
「今日は支える側でいい」
「今日は一人でいい」
そうやって、
自分の状態に合わせて、
遊び方を変えられる人は、
結果的に、長く狩りを続けられる。
マルチに居続けることが、
正解じゃない。
楽しめる場所に、
自分を戻せることのほうが、
よっぽど大事だ。

読者への問い
ここまで読んで、
もし少しだけ、
自分のマルチでの「疲れ」を思い出したなら。
-
マルチ中、
あなたは何を一番見ていましたか? -
それは、
本当に「今の狩り」に必要な情報でしたか? -
次に同じ状況になったら、
視線をどこに戻してみたいですか?
きれいな答えじゃなくていい。
途中で揺れていても構わない。
コメント欄に、
今の正直な感覚を置いていってほしい。
その小さな気づきは、
誰かを説得するためのものじゃない。
ただ——
人を見すぎて疲れてしまった誰かにとって、
「あ、自分だけじゃなかったんだ」と
肩の力を抜くきっかけになる。
その一言が、
誰かの疲労を、
そっとほどく。
※この記事は体験と心理に基づくコラムです。
特定のプレイヤーやプレイスタイルを否定・評価・晒す意図はありません。

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